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[2003年3月14日発行 第4号]

大振りをしないで身近な発明から
発明・アイデアで成功するコツは「身近なものについて工夫せよ」ということである。「大振り三振、しりもちをつく」それは野球だけの言葉ではない。発明でも初歩の人はよく、自分の力以上の大儲けを狙って失敗する。

まず小さく狙え。それには身近に起こった小さな不便を見つけて、それを自分の手で実験しながら改善していくことである。

ところが発明、アイデアに関心を持ち始めた最初の頃は、大振りをする。例えば、携帯電話をしているときに電池切れになって電話がかけられなくなった。そこで電卓みたいに、ソーラー方式の携帯電話を発明しようとする、特許が取れるかも、・・・その人に、ソーラー電池のことを勉強しているかと尋ねると、まったくわからないという。思いつきだけである。今の技術では、ソーラー電池では携帯電話の電流容量はまかなえないのである。それを電卓があるのだから、それと同じ理屈で携帯電話にも使えるはずだ、という発想でである。このテーマについてはメーカーでも、とっくにいろいろ研究している。

もちろんアイデアを考える、ということではいいアイデアであるが、具体的な構造が発明者にはわかっていない。単なるヒラメキである。これをずっと続けていても、すぐにはお金にならない。つまり、発明で大振りをするのである。

概して男性はこのタイプが多い。したがって商品化に時間がかかるのである。

これに対して女性は、身近なテーマを追いかけて楽しんでいる。それがやがて大きな富をもたらしてくる。腰痛で病んでいたN夫人は、爪先歩き健康法を考えついた。「腰痛はムリな姿勢を長時間続けるから、痛くなる。だから姿勢を正すことから始めよう」と考えた。姿勢をまっすぐ保つにはどうしたらいいか。いろいろやってみたところ、爪先立ちになって歩けば、うまくいくことがわかった。しかし、爪先立ち健康法には問題があった。続かないということである。家中に、「爪先歩き実行」という張り紙をしてみたが、いつの間にか踵を床につけて歩いている、という具合だ。そんなある日、「スリッパの踵の部分をカットしたら、爪先歩きと同じ効果がないだろうか」と考えて、はさみでスリッパを半分に切ってみた。使ってみると、これが意外に具合がいい。やがてこれが五億円も売り上げる人気スリッパになったのである。電機や機械など特別な部品を使って作ったわけではない。腰痛を治したい気持ちが、踵のないスリッパに変身して大受けし、大金を得たのである。

N夫人に負けない男性もいる。Tさんは、サラリーマン時代から定年後の今日まで、決して高度の発明をしない。ハサミと紙と糊を使って、実験できるやさしてものばかり手がけている。小物発明ばかりで、二億円のアイデア料をもらった男である。例えば、マッチ箱を潰して靴ベラの代用にしているのを見て「靴ベラ付マッチ」の発明となり、六百万個も売れ、この程度の発明で,六百万円も稼いだ。

では、なぜやさしい発明が売れるのか、というと、メーカー側としては設備投資をかけなくてもすむ、ということと、例え失敗しても被害が少ないということである。それが型代に一千万円もかけなければならないような発明を持ち込まれても「はい、そうですか、契約しましょう」とはいかない。失敗すれば会社までブッ飛ばしかねないからである。「ニーズ」これは消費者ニーズだけを言っているのではない、買い手側のメーカーニーズも考慮すべきである。
平成十五年二月度「発明月度優秀賞」に福山の国澤氏が授賞
平成十五年二月度定例日曜発明研究会は、二月十六日東区民文化センターで開催された。二月度の作品発表は三氏の発表が行われたが、国澤氏の卓球ラケットが優秀賞に輝いた。国澤氏は、福山の日曜発明研究会の代表を勤められ、広島の発明研究会にも参加される会員である。

なお、福山の日曜発明研究会は、毎月第四日曜日に開催されていますので、ぜひ広島の会員さんの参加も歓迎するとのことですから、お時間のある方は参加してみてください。ちなみに参加費は、五百円です。
4月度の予定
4月8日 キャリア試験合格者発表
4月20日 午前9時から 知的財産学園 於 東区民センター
4月20日 午後1時から 日曜発明研究会 於 東区民センター
4月27日 午後1時 福山日曜発明学校問合せ先 国澤様まで090-7506-1428
三原市ボランティアグループ「たこ工房」に参加して
三原市の自助具つくりボンティアグループ(代・伊野木)では、毎月一回メンバーが集まって、市内の身体障害者の方やその介護士の方々から依頼を受け、いろいろな介護用品や補助具等の製作の検討や研究を行っている。市販の介護用品と違い、その人その人に最適な用具作りを基本に研究され、製作されている。三月九日の会合には、広島日曜発明研究会のメンバーも四人参加し、十数名で検討会が開催された。数点の完成品や納入品の説明もあった 当日は、介護士の方も参加され、身障者の入浴器具の改良の依頼などがあり、参加者からさまざまな意見が出されていた。
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